上小原中学校

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2018年11月10日土曜日

がん教育講演会(11月10日)


土曜日です。

今日は土曜授業でした。

3校時は「がん教育講演会」が開催されました。

今日は、医療に携わるお医者さまが講師でした。

鹿屋医療センター麻酔科 緩和ケアチーム 原口 哲子 先生をお招きして、

・「緩和ケア」とは何か、いつから受けられるのか
・「緩和ケア」の具体的な内容
・家族ができること

など、事例を交えながらお話ししていただきました。




がん患者さんの受ける疼痛(からだの痛み)は様々で、その原因も治療もいくつかありました。

がんそのものが痛い、というだけでなく(がんでも痛みを伴わないものもある)、手術などの治療による痛み、長期入院などの原因からくる痛みなどもあります。

そして何より、精神的な痛み(不安や恐れといったストレス)、社会的な痛み(仕事を続けられるか、医療費は、子どもにどう伝えるかなど)、スピリチュアルな痛み(自分は何の役にも立たない、周りに負担や迷惑ばかりかけているなど)が、がん患者さんの「つらさ」になっていることがわかりました。

また、自分ががんになることと同じくらい真剣に考えたいのが、家族ががんになったときです。

自分の大切な人にどういう「緩和ケア」をしてあげられるのか、どうするのが一番いいのか、今回の講話でよく理解できました。

最後に校長先生が、
「中学生に期待していることは、(がん教育を受けていない)親や大人に、がんのことをどんどん教えてほしいということです」
とおっしゃいました。

『がん=死』ではありません。でも、早期に発見するか、ずっとあとに発見されるかによって、その限りではないことも事実です。

大切な人とはできるだけ長い時間を一緒に過ごしたいと思うもの。

確かな知識が、もしかするとその願いを叶えてくれるかもしれません。