上小原中学校

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2020年9月29日火曜日

SOSの出し方に関する授業(9月28日)

 

 朝晩はめっきり涼しくなって,肌寒さを感じるほどですが,日中はまだまだ夏の陽気です。

 一日の気温差が大きいので,体調管理が難しいかもしれません。


 さて,昨日の午後は,鹿児島大学教育学部から有倉先生(学部長)をお招きして,「SOSの出し方に関する授業」を実施してもらいました。

 「自分が困った時,誰にどうやってSOSを出したらいいのか」


 そして,「そのSOSを出せるようにするために,何が大切なのか」


 この二つの答えを考えるために,5時間目の3年生の授業では,構成的エンカウンターを用いて,いくつかのアクティビティを取り入れた活動を行いました。



 アイスブレーキングでほぐれたあとは,「いいとこ探し」で,それぞれのいいところをグループで発表します。2~3周したあとに,感想を聞きました。

 多くの感想は「恥ずかしい」。

 なぜ「恥ずかしい」のか。それは普段やってもらってないから、なのだそう。

 悪いところは『直してあげると,その人の成長につながる』と思って,そこばかりを探そうとするので,悪いことはよく指摘されます。

 しかし,いいところは『それでいい。そこで終わり』と思って,その次に直すべきところに目が行くから,「忘れられる」のだそうです。

 本当はもっと「いいところ」に目を向けて欲しい。だって,褒められれば,恥ずかしいけど「うれしい」わけなので。


 そのあとは、自分の短所や直したいところをグループで発表し,それを他の人がプラスの言葉で言い換えるという活動。

 これは国語力も必要だし,難しそう・・・できるかな?

と心配しながら見ていると、

「飽きっぽい」→「切り替えが早い」  「勉強ができない」→「伸びしろがある」

など,なかなか上手です。


 感想には,「そういう風に見ることもできるんだなーと思って面白かった」などがありました。

 6時間目は全校生徒を対象に講演をしてもらいました。

 そこで,お互いの信頼関係の大切さを教わりました。

 「SOSを出せるためには,そこに信頼感がなくてはならない」

 信頼できない人にはSOSを出せない,ということです。


 信頼関係を築くには,お互いをよく知ること,普段からよく話すこと,なのだそうです。

 これから自分が,誰かに助けを求めなくてはならない時に躊躇しないように,普段から周囲の人と信頼関係を築く大切さを学べた時間になりました。