上小原中学校

上小原中学校

2020年12月8日火曜日

人権教育(12月8日)

 

 曇り空の一日でした。ほんのたまに日が差す程度。気温も上がりません。


 今日は,人権教育がありました。

 先週、この事前学習を実施したことを,このブログでもお伝えしたところです。

 

 上小原中学校ではこの人権週間に合わせて,3つのテーマを輪番で学習する時間を設定しています。

 3つのテーマは「ハンセン病差別問題」「しょうがい者差別問題」「部落問題」です。

 今年は「部落問題」について学ぶ計画でしたので,先週の事前学習では,幼少期に学校で教育を受けさせてもらえなかったため、高齢になってから識字学校で学んで,習得したひらがなを使って書いた絵本(日記)を紹介してもらい,そういう方が多くこの日本にいたということを教えてもらいました。


 なぜ,教育を受けられなかったのか。


 その背景を,今日の2時間で深く学びました。


 まずは,事前学習を振り返り、「識字運動」から「教科書無償」に関する内容を,福元先生が教えてくださいました。

 その後、部落差別や結婚差別の実際について,法務省が作成したDVDを観て,理解を深めました。

 また,なぜ部落差別が生まれたのかという,歴史についても学習しました。





 その中で注目したのが「水平社宣言」。社会科の授業でも出てきますが,詳しく,それがどんなものかは,生徒もあまり知りません。

 本来はとても難解な文章の「水平社宣言」を,わかりやすい文章にしたものを配布したのに加え,これについてのDVDも観ました。

 


 

 「人権」という言葉はよく聞きますが,「人権とは」と問われると,中学生にはとても難しく感じるかもしれません。

 それでも,今はたとえ難しくてよく理解できなくても,今日学習したことを少しでも記憶のどこかにとどめておいて,何かの話題にあがったときには「差別はこういう理由で、よくないことだ」と言えるようになってほしいと思います。

 筆者自身も,何度か勉強してきた内容ではありますが,やはり学習するたびに新たに知ることも多くあります。



 現代のネット社会では,情報が錯綜して,どれが正しい情報なのかを自分で判断することを求められます。

 知らないことについては情報に流されるかもしれませんが,少しでも学習して知ったことについては正しい情報を得たと自信をもってくれるはず。

 普段の生活にも今日学習したことは通じます。

 自分の間違った『ものさし』で測らずに,お互いのいいところを見つけて「尊敬しあえる」人間関係を築いてほしいと思います。